011 バナナの花

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名 称
バナナ
学 名
Musa acuminata
科・属
バショウ科
バショウ属
特 徴
多年草
原 産
熱帯域
花時期
一年中

2009年08月04日

その昔、バナナが高級品だった時代がある。
今では、道端で叩き売られることもなくなり、
いつでもどこでも手に入る、安くてポピュラーな果物だが、
切り花の市場では、いまだにバナナは高級品である。

そこにそれがあるだけで、他の花や木々を寄せつけない、強烈な存在感。
観賞用のバナナには、その価格に見合うだけの、
何とも言えない「力」がある。
ただ美しいだけの花、ただ癒されるだけの緑、
そういったどこか「飼い慣らされた」植物とは全く違う、
独特の世界が、バナナにはある。

この世界観を上手く活かして、ドキドキするようなインパクトのある作品を飾りたい・・・
そう思って、ある超高級マンションのモデルルームの仕事で使ってみたことがある。
それは予想以上にカッコよく、いかにもブルジョワ好みの
ゴージャスでグラマラスな感じに仕上がって、
僕たちは、意気揚揚と引き上げていった。

しかし、クライアントからは、速攻、クレームの電話が。
すぐ花をチェンジするようにと、きつく言い渡された。
理由は、「あまりにも卑猥すぎる」というものだった。

「ヒワイ・・・ですか?」と恐る恐る聞いてみると、
担当の若い営業マンは、「ヒワイどころじゃない!
まるで、男性器と女性器がいっしょについているような、
狂った気持ち悪さがある。」と、ニヤニヤしながら答えた。
僕たちは、すぐさま、ドウダンツツジとユリを使った、
爽やかな森の中のお花畑のようなアレンジに差し替えた。

それ以来、バナナの花を見るたびに、
「狂った果実」という言葉が頭に浮かんできて、離れなくなった。

そして、ますます、この花が好きになってしまうのである。

Comment(1)

bananaboat 2009/10/23 19:20

作家のよしもとばななさんは、バナナの花が好きで
そこから名前をとったという話を聞いたことがあります。
よしもとばななさんの書くお話も、
どこかちょっと狂った感じがステキですよね。

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