012 メコノプシス

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名 称
メコノプシス
学 名
Meconopsis
科・属
ケシ科
メコノプシ属
特 徴
多年草
原 産
中国雲南省・ヒマラヤ
花時期
6月〜8月

2009年08月25日

1990年に開かれた大阪花博で「ヒマラヤの青いケシ」として紹介されて以来、
日本には熱狂的なファンが多いらしく、この花を見るためだけに、
中国奥地やチベットへのツアーが組まれるほどだそうである。

確かに、この花の青さは、他に類を見ない青さである。
まるで蝶の羽のような透き通った青。
光越しに見ると、青空を切り取ったようにも見える。

植物学者の大場秀章氏は、「ヒマラヤの青いケシ」という著書の中で、
この花は、比喩ではなく本当に、昆虫たちに青空を提供しているのではないか、
という面白い説を展開している。

標高3,000mを越えるヒマラヤでは、高い木が育たない。
だから、ヒマラヤに住む昆虫たちは、
雨が降ると直接風雨にさらされてしまうことになる。
あたり一面厚い雨雲に覆われてしまうと、
ただこの花の下だけが青空のようだ。
実際、高山植物としては異例なほど大きな花は、
昆虫たちにとって格好の雨傘となる。
そして、雨宿りさせてもらうかわりに、授粉を手伝うことになる...
というのである。

こういう話を聞くと、切り花ではなく、何としてでも
ヒマラヤや中国奥地で自生している姿を見たくなる。

雨が降ると傘になって、青空の代わりをする花...

まるで、人生のお手本のような花である。

ヒマラヤの青いケシ
ヒマラヤの青いケシ

大場 秀章 (著), 冨山 稔 (写真)
山と溪谷社
ISBN-10: 4635229998 / ISBN-13: 978-4635229999


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