- 名 称
- シラトリビル
- 用 途
- 会社兼住居
- 所在地
- 東京都大田区大森
- 設 計
- 不祥
- 撮 影
- 2007年10月
- 植 栽
- グレープフルーツ・ブドウ
アケビ・ヤツデ他
築40年の古びたビルの頭から、こぼれ落ちんばかりに生い茂る樹木。
それは、屋上緑化などという予定調和的なものではなく、
まさに屋上ジャングルといった様相である。
2007年8月2日付けの朝日新聞によると・・・
「昭和の初期、海軍機関兵だった白鳥俊一氏は、身につけた技術でパッキングの製造会社を興した。戦時中は戦車用、戦後は自動車用と事業を拡大。昭和43年(1968)、敷地40坪のビルを建設。5階の屋上を畑にするため、トラック30台分、100トンの土を60cmの厚さに敷きつめた。(中略)毎日2時間の水遣りで、月の水道代が15万円。やがて屋上はジャングル化した。」
とある。
つまりは、商売が儲かって建てた自社ビルでジャングルを作った、というわけで、
御年90歳を超える白鳥さんは、我が「明るい部屋」の野望を、
40年も前に実現した人、ということになるらしい。
大森駅前の雑踏の中にあって、このシラトリビルは、本当に美しい。
あまりの美しさから、羨望と嫉妬に満ちた眼差しで、
じっと屋上を見つめていると、
そのただならぬ気配を察知したのか、
樹木を揺らしながら、
数羽の鳥が音を立てて、
いっせいに青空へと飛び立って行った。
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