- 名 称
- Bar Bordeaux
- 用 途
- バー
- 所在地
- 東京都中央区銀座
- 設 計
- 奥田健次
- 撮 影
- 2009年6月
- 植 栽
- 蔦・オランダ蔦・棕櫚
日本で最も地価が高いといわれる銀座である。
しかも、木造2階建ての、今にも朽ち果てそうな佇まい。
税金がどうとか、耐震基準がどうとか、老朽化がどうとか
きっと、いろんな問題を抱えているに違いないのである。
ある日通りかかってみたら、忽然と、
跡形もなく消えていたとしても、全く不思議ではない。
だから、一度も中に入ったことがないくせに、
銀座方面に来るたびに、まだそこにあるかどうかだけを確認しに、
わざわざここまで足を運ぶことになるのである。
しかし、不思議なことに、普段この界隈を歩き回っている人でも、
その存在を知らない人が、結構いたりする。
こんなにも特異な姿をしているのに、
林立するビルの谷間の小さな空間に置かれると、
なぜか、何事もなかったかのように通り過ぎてしまうものらしい。
たぶん、この建物自体が、
不動産業者や再開発業者の目にとまらないよう、
息を潜めているのだ。
それは、深手を負ったケモノが、
敵の最後の一撃を避けるべく、
傷の回復を待ちながら、じっと息を潜めて
自らの気配を消しているかのようである。
以前は、一見さんお断りの誇り高い倶楽部であったらしいが、
数年前からは、一般客でも入れるようになった。
これを、時代の変化に合わせた適応ととるか、
朽ち果てる前の最後の断末魔ととるかは、
神のみぞ知る・・・
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